つぼみ。

お久しぶりです。

Idemの2023SSのコレクションルックが

お披露目されましたね。

楽しんでいただけたでしょうか?



 

毎月、服をデザインし、形にする過程で

その時の想いを栞のように

そっと静かに挟んでいるのですが

シーズンの立ち上がりは

その想いがラベリングされる、

名前が与えられる月になるので

作っていてよりワクワクします。



さて、今回のコンセプトは[gemma]。

イタリア語で蕾。



 

少女と大人の間を表現したいと思った時

行き着いた先が“蕾“でした。

花が成熟を待つあの一瞬、もしくは

休息のために閉じている瞬間。




私は昨年30歳になりました。

数字ではかると立派な大人ですが

困ったことに、愛するモノや、ときめくモノは

少女の頃からあまり変化がありません。

でも、時折、大衆的な目線に曝け出された時

自分自身で“好き“にそっと蓋を閉めそうになる。




社会的なTPOをわきまえることは大前提ですが、

自分の自由な時間は、ワタシが一人称。

ワタシをのびのびと表現するための時間であり

そこは誰にも制限されない聖域。

誰かが勝手に決めた枠に、

窮屈におさまる必要はありません。

衣服を纏うことは自分を表現すること。



「あなたがご機嫌なら、いいじゃない?」。






前置きが長くなりました。




今回のコレクションでは、

手にとってくださった方の

率直な気持ちにできるだけ寄り添えるようにと、

表現の幅の余白を多く持たせています。



つまり、お洋服の組み合わせ次第で

少女にも大人にもなれる。

 

 

どちらかを選ぶ必要もない、

日々、どちらを選んでもいい。

女の子の気持ちは日々忙しないですから。

 



 

 

もっと肩の力を抜いて、お洒落を

あなたのために楽しんでほしい。

柔らかな頭で純粋に好きを愛せますように。



idemがそこに少しお手伝いができたら

嬉しいです。常に日々の隣にいます。




村田倫子




gemma

それは無限の可能性を秘めている原石。

無垢な心と洗練された思考の狭間。

余白に広がる選択肢は何にも囚われない。


いくつになってもワタシは乙女。






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