書くことは、懺悔と浄化

お久しぶりです。
ディレクターの村田倫子です。半年ぶりのブログですね…。


最近ふと、私のInstagramを俯瞰的に眺めていたら、気づいてしまったのです。なんだかツマラナイナァ…!!と。巧妙に(あの一枚は何回も撮り直してるのよ)切り取られた綺麗な写真達。視覚的な情報としては面白いかも知れないけれど、なんだか人間味がない。人が伝わらない。とは言っても、Instagramで想いを連ねるのはなんだか小っ恥ずかしい。



最近、母から「上手く言えないのだけど、すごく倫子っぽいの、読んだら分かるから…」と石田ゆり子さんのエッセイを渡された。(これが本当に素敵な本でした)。


その書籍の中で石田さんは「わたしにとって、文章を書くことは、懺悔と浄化だ。」とおっしゃっていた。


あぁ、分かる…。妙に腑に落ちてしまった。そして、今、私も膿を出すかのようにここで文を書いている。



idemをはじめて2年と少し。よく友人に、毎月すごい量を作っているよね?と驚かれることが多い。あ…確かに…。デザイナーさんや、「トレンドなので、これを作りましょうねっ!」と押し売りしてくる大人はいないので、有難いことに私が考えた物がまるっと形になる。(時折り周ちゃん企画もあります、さぁどの子でしょう?笑)幸運にも、今日までアイディア自体に困ったことはない。



デザインの着想は、私の何気ない日常が無意識のうちにリンクしている気がする。出会った人との会話、旅先でみた色彩、美味しかったご飯…。日常と地続きの発見に救われながら、2年間、毎月数十着を生み出す力をもらっている。(良くも悪くもムラが出るのは課題ですが…)。



でも、私はこわい。服を考えることが楽しくなくなってしまったとき。空っぽになって、何も出てこなくなってしまったとき。



だから、今の気持ちをきちんと書き留めるために、ここを息抜きの場にしようと思います。私の日々の備忘録。言葉にしてはじめて浄化され、風通しが良くなり、気づくことがあるのです。



1人の気分で左右されるなんて、あやふやだけど、人間らしい。私の足元がおぼつかない時は、信頼してるチームがしっかりと支えてくれるから、ちゃんと歩ける。idemのそうゆうところが私はとても好きです。


では今日はこの辺で。

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